2019/05/23

書店のメインコーナーで必ず目にする児童書。
「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズ。
これはわが子に必要なのでは?と思って購入したのが「整理整頓」。
小学5年生次男の自室のカオスぶりにあきれて買ったわけですが、
即効性があったのは中学生の長男でした。
片づけられない小学生男子
小学校5年生次男はいつのまにか片づけられない男になっていました。
自分の部屋を与えたのは小学校3年生から。
それまではリビングに自分専用のカラーボックスがあり、
そこで学校に必要な物を管理していたのでシンプルで良かったのですが。
自分の部屋ができて喜んだのもつかの間。
学習机の上はその日使わない教科書が山積み。
本棚には読んだ本(正確にはマンガ。主にコロコロコミック)が横たわり。
習っている野球道具が部屋の片隅に置きっぱなしという状況。
本人は「どこになにがあるかわかってる」ようで、
あれがない!これがない!と探し物をしているわけではないのだけど、
さすがに恥ずかしいようで、友達が遊びにきても自室のドアは閉めてリビングでゲームをしています。
でもね、
毎日時間割をするのに山積みの教科書から探し、
また今日も山を作るのっておかしいよね。
たまに一緒に部屋の片づけをしてきれいになった状態の気持ちよさを実感してもらうのだけど、
なかなか長続きしないんですよね。
そんなときに目に付いたのが、
最近人気の本「学校で教えてくれない大切なこと」シリーズ。
読書は苦手な次男、だけどマンガは大好き。
マンガだと集中力を発揮して熱心に読んでくれるだろうと期待して買ってきました。
「整理整頓」!
![]() 整理整頓 (学校では教えてくれない大切なこと) [ 入江久絵 ]
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Amazon⇒学校では教えてくれない大切なこと 1 整理整頓
整理整頓マンガを読んで中学生が部屋を片付けた
こちらのシリーズ大人気ですよね。
どの本屋さんに行っても店頭に大きくコーナーが作ってあります。
図書館で予約しようにも、予約数が多くって順番が回ってきそうにないんです。
マンガならストンと次男の気持ちの中に入っていってくれるかと期待して買いました。
ただ、次男は外遊びも忙しい男なんですよ。
買ってきた当日も日が暮れるまで帰ってきません。
先に本を手にしたのは中学2年の長男でした。
読書大好き、熱しやすく冷めやすい、片づけも勉強も苦手な長男。(私と似てるかもなー)
集中して読んでるなと思ったらしばらくして部屋に走っていきました。
そのあと、次男の部屋にもこもっていました。
「母さん!ゴミ袋ちょうだい~」
不要なプリント類が大量に出てきました。
その他、使い古した文房具などたくさん手にしています。
どうも変なスイッチが入って自分の部屋を片付けたようです。
見て見ぬふりをしていた学校から持ち帰ったプリント類の山や引き出しの中を片づけたよう。
そして次男の部屋の本棚を種類別に分類して整理整頓してあげたようす。
「〇〇ちゃん(次男)のものは何がいるかわからんから、とりあえず本棚は片づけてあげた。
だって、ぐちゃぐちゃだったもん!」だそうで。
長男が言うには、この本を読んですっごく「片づけたしたくなった」そうです。
「めっちゃ、わかりやすい。オレ、スイッチ入ったわ」だそうで。
この調子で勉強もしてくれればいいのにと、つい余計なことを思う母です。
やっぱり、マンガって頭の中に入ってきやすいんですね。
決める力、まとめる力、続ける力
こちらの本、子供向けのマンガ本だと思うなかれ!という内容でした。
単に「片づけよう」「種類別に分けよう」「きれいになったら気持ちいいよ」だけではなかったんです。
片津整太(かたづせいた)くん、小学校3年生がお母さんのアドバイスを元に自分の部屋の片づけに奮闘するお話。
きちんと深いテーマがありました。
一部、はじめにの部分を抜粋させていただきます。
「片付けができなくても困らないと思うかもしれませんね。
整理整頓が習慣化できると、ただ部屋がきれいになるだけでなく、
重要な能力も自然と身に着けることができるのです。」
そして内容は「かたづけに必要な3つの力」として、
1章 決める力 いつどうするかを決めよう
2章 まとめる力 身の回りのものの整理をしよう
3章 続ける力 きれいな状態をキープしよう
と、話は進んでいきます。
たとえば第1章で片づけをしながら「決める力」を身に着けていき、
最終的には、
決める力といっても、
1.迷わずに選べる力
2.大切なことを見極める力
3.自分のことは自分で決める力
この3つの力が身に付いたというふうにストーリーは続いていくんですよ。
子供向けだから当たり前のことが書いてあるんでしょ。と思いがちだけど
内容はかなり深いんです。大人も学ぶ点が多々あります。
ただ、やっぱりそこは子供向けマンガ。
アマゾンのレビューにもありましたが、少々マンガの画風が「ガシャガシャ」した印象。
もう少しすっきりまとめられなかったかな~。
少々おふざけの要素が多すぎて、本当に伝えたいことが子供に伝わるのかなと大人目線で懸念はありますが。
整理整頓のまとめ
なにごとも習慣ですよね。
片づけ、整理整頓も日頃からの習慣で。
身の回りがきちんと片付いていたらどれだけすっきりして気持ちいいものなのかを、
子供たちにも実感してほしいところ。
そのきっかけづくりとして、親がガミガミ言うのでなく、マンガという楽しい媒体で刺激を受けることができたら。
もちろん学校でも掃除の時間があり、
普段から自分の机の中、ロッカーの整理整頓も学ぶのでしょうが、
授業で教わる内容ではありませんよね。
こんなにすぐに感化してくれるのであれば、
シリーズの13番「勉強が好きになる」も買ってこようかと思いましたが。
狙って買ったときはスルーされるのが世の常であります。笑
さて、物語の最後、片津整太くんは片付けができるようになり3つの力を手に入れて、
学校ではテストは100点。掃除の時間は率先して教室をきれいにし、
スポーツもでき、
モテモテに・・・!?というエピローグでしたよ。
うちの長男、次男も3つの力を手に入れてほしいものです。笑
![]() 整理整頓 (学校では教えてくれない大切なこと) [ 入江久絵 ]
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